質問者:篠塚さん
対象者:パーソナルのお客様
症状:肩関節周囲炎(初期は安静時の痛みや動作制限もかなりロックされていた)
トレーニング回数:昨年の11月から始めて月に1〜2回の回数
トレーニング内容:体芯力トレと他のトレーニングを織り交ぜている
現在の状態:安静時ほぼ痛みなし、可動域改善
質問:肩関節のロックがかかっている部分をどう外せばよいか?(8の字体操は一度やった)
回答者:久場さん①
所見
①骨頭の前方変移がある可能性がある
②肩関節周囲炎からのいわゆる拘縮肩の症状が見られる
(烏こう突起周囲、腱板祖部の滑走がかなり悪い・ 骨頭と関節窩の求心位が取れてない)
③肩甲上腕関節の動きが悪そうな感じ(肩を挙げる際、両肩とも上がる)
求心位が取れてない原因が肩後方のタイトネスによる前方変移とはよく言われたりするが、
それは結果で後方が硬くなっているだけような感じの方達が多い印象
④手首が背屈で最初から力がめちゃくちゃ入っている感じがする
⑤腰椎過伸展、反り腰、お腹の硬さ、肋骨が動いてない
最初から腰椎過伸展のままでは、そこで挙上の連鎖は止まってしまう
⑥膝の屈曲の際、力を抜けない感じがある
提案
①腱板祖部の滑走
②小胸筋あたりのリリース
(①と②をすることで求心位を保つことができながら肩後方筋群は緩み、関節が動いていく)
③下を抜く練習をしたら、胸郭辺りも動いてくると思う
④反対側の肋骨、上肢を下げる逆の意識をさせてもいいのでは
⑤初動の力の入れ方で末梢末梢の力を抜く感覚をいれたりするのもよいかなと感じる
↓拘縮肩の文献
Q:篠塚さん → A:久場さん
確かに肩甲上腕関節は動きがかなり悪いです。
反り腰の部分など気になっていたのですが
体芯力を始める前の指導では、ブリージングで腹腔内圧を上昇させたりしていたのですが、変に固まり過ぎてしまうかなとも思い、脱力と低域値運動から介入をしている感じです。
膝下の力を抜くというのは盲点でした。 その方法としてどのようにアプローチをすれば良いのかが気になります。
A:久場さん →A:久場さん
私は膝を抜く方法としては体芯力でならったスワイショウなどで抜く練習をしたりします。
できない人が意外と多く、膝をガッチガチに固めたりするので腕の前後の振りを入れながら膝の屈曲をリズムで抜く感覚を入れたりしてます。
回答者:大角地さん
提案
①機能神経学的にはミラー関節を利用して逆側の股関節を動かす
②肩関節屈曲の改善なら逆側の股関節伸展を数回させてみて肩のアセスメントを行う
効果あり→継続
効果なし→股関節の内転などの可動域検査の動きをさせてから10回程アセスメント行う
患側のアイソメトリック(痛みのでる少し手前でアイソメトリックコンストラクションを数秒)、
アセスメントを行うなど、ビジョントレーニングなどしてからアセスメントしてもよいと思う
③ボデイマッピング
Q:篠塚さん → A:大角地さん
逆側の股関節とかは全然確認していなかったですね。
ボディマッピングの分野、この後の講座でしっかり学びたいと思います。
包括的なアプローチ方法をありがとうございます!
回答者:田代さん
自分は、複雑な肩関節ほ怖くて触れないので、肩関節をあまり使わずに腕を挙げられるようにしていました。
所見
動画の方も、僕には先に肩甲骨が挙上しているように見えました。
先に肩甲骨が動くから、あとは動きの悪い肩関節で無理に上腕骨を上げる為ますます肩の内部にトラブルが起きる。 (本来は上腕骨を可動させてから肩甲骨を動かすべき)
提案
①胸郭の制限をゆるめ、肋骨可動域を上げて肩甲骨の可動域を緩和する
(呼吸による痛み緩和ケアも兼ねる)
②肩甲骨の可動方向を変える
(腕の挙上の代償動作として上体を倒しながら肩甲骨を挙上(+内転)する=肩をすくめる姿勢をするため)
※肩をすくめるのは本能的な防衛反射として首を守る行動なので痛いと発生しやすい
⇩
1⃣肩甲骨を一度外転・少し下方回旋させるように腕を斜め下方前方に引き出す。
肩甲骨が上腕を迎えに行って、いわゆるゼロポジションとか甲腕一致に近い形になり、肩甲骨と上腕が連動する
2⃣前に出て長くなった腕を反対側の脇腹に回し、さらに外転させる。
詰まることで痛みが出る人はこの動作は大丈夫。断裂の人は何をしても痛い
3⃣健側の頬をさわるように腕を回して挙げていく
そうすることで、肩関節を使わないまま腕を挙げるポジションを体と脳が覚える、と思ってます。
こちらが良い動きです。
先に肩甲骨が降りることで、肩峰が上がり上腕骨を挙げることができます。
同じように見える動画でも、正しいモビライゼーションがとれていないものは多いですね。
↑は有名な本の動画ですが、動きが止まってます。
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