質問者:篠塚さん
対象者:両手腱鞘炎
以前からダイエットに興味があり HIITやヨガに挑戦したが痩せらせず
有酸素運動の為に歩いたが逆に膝を痛めてしまうという感じで運動を諦めている
経過:鍼治療1か月受け、だいぶ変化はしたが症状が停滞中
現在の状態
左→左前腕の回外で60度くらいになると小指側に痛み
右→回内外での痛みは無いが、書き物とゲームで母指側に痛み
所見
・全体を見ると脊柱の動きと左の胸郭の動きが出ない事が気になる
・歩行は足部の外側への荷重が多くなりがちでしっかりと重心の移動が出来ていない
実施したセッション内容
①スワイショウ
②眼球運動
③イスに座っての側屈運動
④イスに座っての胸郭並進運動
⑤イスに座っての回旋運動
⑥ひし形体操
⑦弓歩
⑧キャット&キャメル
⑨ヒップリフト→母指球つま先立ち
⑩お尻歩き
⑪ワイドスクワット
反省点
終わった後に回外運動をさせてみたら、70〜80度くらいまでは行ったが、痛みは残りました。
後になって以前、上林さんが行った腱鞘炎へのアプローチを思い出したので、対応出来なかったのが心残り…。
(※動画があるのでチャットワークでご確認ください)
回答者:亮司さん
歩行姿勢で肩関節内旋、動きとして骨盤の動きが少ないことが大腿部を過剰に使うことになり、長時間歩くと膝に痛みが出ている原因なのかな?と思いました。
股関節の伸展が出にくいことが膝の痛みの原因になることもある様です。
アセスメントの提案
・股関節の内旋、外旋の可動域
・肩の内旋、外旋の可動域(腱鞘炎は首からの影響も考えられるため)
・呼吸(リブフレアの可能性があるため)
アプローチの提案
①呼吸
・姿勢に変化が出る (腹腔内の感覚入力が出来る)
・身体の緊張が取れる
呼吸によってどれくらいの変化が起きたのか可動域や姿勢、歩行などをチェック
②肘の回外で痛みを確認
痛みが残っている場合、ミラー関節を行う(効果があるなら何度も行う)
変化なし⇩
③反対側の健側の方で動きを作る
変化なし⇩
④神経ストレッチ
変化なし⇩
⑤痛みのある動きの反対の動き、相反抑制を使う
変化なし⇩
⑥肩関節の外旋、内旋の可動域、指の動き、手首の動きを出す様に体操
変化なし⇩
⑦反対側の肩の外旋、内旋、指の動き、手首の動きを出す
変化なし⇩
⑧再び呼吸に戻って副交感神経活性化をすることによって痛みの抑制を促す
痛みに関しては反応を見て行うため、わかりづらくてすみません!
Q:篠塚さん→A:亮司さん
亮司さん、有難う御座います!
アプローチする段階が明確で参考になります🙇♂️
呼吸は全然頭の中になかったですね。
リブフレアは確認出来てたんですが、後回しにしてました。
アプローチする方法がまだまだあると知れるだけでも、自分の知見が広がるので、めちゃくちゃ勉強になります!
回答者:矢部さん
私が気になったのは母趾球で床を押せてないところですね。
それが結果的に体幹部を使えてない事にも繋がると思うのですが。
提案
今挙げられている以外ならミラクルグリップを使って床を踏むとかで母趾球に感覚入力してあげるとか良いのではないでしょうか。
Q:篠塚さん→A:矢部さん
母指球全然入ってなかったです。ワイドスクワットをやったら、小指側に逃げてました。
ミラクルグリップを足で踏むという事ですか?
回答者:坂村さん
アフターの方は明らかにビフォーと比べると肩の高さの左右差がなくなっていて、骨盤も安定していて、外側への荷重も少なくなっているように感じます。
すみません、私もこの歩行と前腕回外の痛みとの関連性がわからないのですが…😅
提案
歩行をもう少しスムーズにするなら…という視点で考えると、私なら股関節の内外旋で上下半身の分離とハムにアプローチしていくかな…と思います。
Q:篠塚さん→A:坂村さん
確かに腱鞘炎には直接的な影響ではない気もするから、判断は難しいですね。
歩行に関しては内外旋は見てなかったですね。
ハムへのアプローチはヒップリフトくらいしか今回は対応しなかったですが、他になにかオススメがあったりしますでしょうか?
回答者:久場さん
単純に前腕回内外の橈尺関節の近位遠位のモビリティと、前腕骨間膜の動きを見たりします。
あと肘の屈伸とかはスムーズですか?
腱鞘炎の方は肘の動きも緊張入ったり上手く動かない印象もありますね。
もしスムーズじゃなかったり、上腕二頭筋の緊張高めだと、上腕骨骨頭と肩甲骨関節窩の求心位が取れていない方が多いです。
二頭筋は橈骨に繋がっているので、そこの緊張を取らないと橈尺関節や前腕骨膜は動かないので、その代償で手首の痛みに繋がることもあると思います。
動画から得たイメージでは 肩の求心位がとれない→ 二頭筋緊張→前腕動かない→手首負担
歩行でも、上腕骨頭の前方変移 いわゆる猫背?みたいに感じ肩の求心位がとれていないように感じます。
提案
①まずは肩の求心位をとる
上腕骨に対して肩甲骨の追従機能や、肘から関節窩に長軸の圧をかけて、緊張が抜けるか評価、運動して、上腕二頭筋の緊張をとり、そのあと回内外が動くかを見る
②肩甲骨を後傾方向、胸郭は後方傾斜、胸椎伸展方向に行くようにアプローチ
③立脚中期から後期の前足部の重心移動の感覚入力
④下部体幹インナーへの刺激
下部体幹の安定性が弱くリブフレアかと思うので、下部体幹インナーに刺激を入れていれば胸郭が動いてくるかと思う
Q:篠塚さん→A:久場さん
創さん、いつもありがとうございます! 仮説の立て方が勉強になります。
今は私自身もたくさんの知見から紐付けしたいので、ご意見頂けると本当に嬉しいです!
身体の動きにこだわりすぎて そもそもの肘の動作等を深く診ていなかったですね… 胸椎伸展は全然取れなかったです。
なんなら屈曲も上手く出来ていないので下腹部の感覚はほとんどなかったです。 肩の求心位、ちゃんと診れてなかったですね。
まだまだ自分の見るところが足りない気もしますが、とても便利になります。
有難う御座います🙇♂️🙇♂️
回答者:大森さん
痛みの原因として
①上腕内旋+前方ズレしている印象なので、見た目の回外可動域以上に回外ストレスが強くなってしまった
②頸椎〜手までの緊張も強い印象を受けたので、尺骨神経の長時間の圧迫によって痛みが出てしまっている
③最近体芯力で耳にする脳の問題、ミラー関節
などがこの動画を見たときに考えられるかなと思いました。
提案 (実際に自分がやるなら整体っぽい手技を用います)
①橈骨の動きの改善
- 腕橈骨筋など肘近辺のほぐし
- 橈骨と尺骨の間へのほぐし
- 手首の側屈?の動きの調整
- 橈骨が尺骨へ被さる動きの調整
②手のひら〜指
手のひらが縮まってる印象を受けたので指や指の間をほぐし、指の動きを出す
③鎖骨、肩甲骨の動きを出す
④上腕の前方ズレへのアプローチ
⑤首へのアプローチ
⑥肩甲帯コントロールする運動
①〜⑥を順番に行っても効果がなかったとしたら、力みなどが原因かなと思いました!
③~⑥端折ってしまいましたが、これが僕の見解でした!
Q:篠塚さん→A:大森さん
頚の動きは見てなかったですね。
胸郭と重心の動きばかりに気を取られてました。
ミラー関節ですね。よく講座で聞いているのに、完全に忘れてました笑
順序立てして頂けて、わかりやすくてありがたいです!
A:大森さん→Q:篠塚さん
要約すると
①問題の可能性がある部位へのアプローチ
↓
②アプローチ部位近辺の動き改善
↓
③全体の動き改善 という流れです。
ちなみに、胸郭抜けてました。③④あたりで胸郭も確認すると思います。
患部の神経に沿ってアプローチ場所を変えるようにしてました。
ミラー関節は僕も抜けてしまうので、意識してチェックするようにしてます🤣🤣
また、首や顎のアプローチで首、肩、腕近辺の力みが抜けやすくなる方がいるので、アプローチの選択肢に入れるようにしてます!
Q:篠塚さん→A:大森さん
基本の流れではあるものの、自分自身の考えが偏っていた事も感じたのでシンプルに問題の部位から捉える事も意識していきます!
顎は盲点でした。面白いのでその辺も確認してみます!
回答者:田代さん
歩行は素晴らしい改善ですね!
足首のケアでトゥアウトニーインがさらに改善するかも、と思いました。
手の改善は、歩行動画ではわかりませんでした。
触らずに、運動指導だけでこんなに改善するのは素晴らしいですね!
提案
・インスタで亮司先生があげていた末端=指先からのアプローチ
・前庭覚=頭頂刺激による中枢からの緩み解除
Q:篠塚さん→A:田代さん
有難う御座います!
長時間の歩行をダイエットで実践していたようですが、膝が痛くなって断念してしまったようです。 身体の根本から修正していく為にはニーイントゥアウトは改善しないといけないですね。
アプローチ候補を参考にしてみます!
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