質問者:大森さん
腰痛を治したいというお客様を対応し始めたのですが、これまで痛み改善を専門にして来なかったので、皆様ならどのように行うのか、もしくはどのように行ってきたのか助言を頂けると幸いです。
※補講第7回目(5/3)でも話し合われているので、ご参照ください
対象者: 53歳男性 (パイロット・1日6〜8時間操縦×月20日前後)
状態:20年前に立てなくなる級のギックリ腰2回→それ以降慢性的に腰痛が続いている・右のPSIS周辺に痛み
考えられる原因:勤務時、右を向き座り続ける姿勢が続いてしまう
痛みの出る動作
①体幹部右側屈時
②体幹部右回旋時
③キャットドッグで丸める動き、横腹締める動き
④両側共に側臥位の時
⑤うつ伏せ膝曲げ(両側)
⑥仰向けで長時間寝る(夜は痛みを感じるたびに目が覚めることもあるとの事)
⑦腰椎が関与する動きは初め痛くなくても続けているとじんわり痛みが出てくる
⑧長時間の座位
⑨趣味のゴルフは12〜13ホール目あたりから腰の痛みが出続ける
初回セッション
❶ほぐし
大腿筋膜張筋、小・中臀筋あたり、広背筋、大胸筋
→少し回旋可動域が出るようになったが痛みの変化はなし。 お腹→④側臥位時の痛み解消 他は変化無し
❷スワイショウ
→股関節の動きは変わっていたが本人変化実感なし
❸呼吸で腰椎や仙腸関節へ腹腔からの圧
→股関節可動域UP。本人も実感。痛みは変化無し
❹S字体操
→全ての動きで痛みが出るので即中止
❺座って胸椎を動かす体操
→胸椎の可動性が少し増えたが痛みの変化なし
❻菱形ストレッチ
→伸ばせて無い場所が伸びて気持ちいい感じだが痛みの変化はなし
❼ベントオーバーロー的な格好で胸椎動かす体操
→2週目から痛みが徐々に出てきたので終了
現段階の次回メニュー検討内容
・ほぐし ・呼吸 ・胸椎の動き ・菱形ストレッチ ・視覚、前庭覚へのアプローチ ・股関節のアプローチ
初回だったとはいえ、総合すると変化出せずで猛省しております。力を貸して頂けると幸いです🙇
回答者:亮司さん
1回目のセッションの様子である程度予測が出来ました。有難うございます。
首や肩に痛みや凝りはありませんか?
この2つが強い場合、前庭覚の可能性が高いです。
腰椎周辺の動きを出すのは痛みが出てしまう可能性が高そうなので、
遠位の部分、足首、足趾、股関節、眼球運動、呼吸
というアプローチをして変化を確認してみましょう。
Q:大森さん→A:亮司さん
ご確認ありがとうございます🙇
肩や首は僕が触った感じはけっこう硬めの方だなという印象でした。
さらに、今までカイロやドクターストレッチなどに通っていた際にずっと硬いと言われてきたらしいですが、ご本人様はコリや痛みなどの自覚はないようです。
かなり鈍っている事は間違い無いかと思います。
回答者:近藤さん
亮司さんのコメントの中の痛みに対する前庭覚の影響は凄く気になるので、反応がどうなのか自分も知りたいです。
今自分が運動でできるものの範囲になってはしまいますが
・呼吸 →仰向け、うつ伏せ、四つ這い、座位、立位(痛くない範囲、痛くない姿勢で)
骨盤から脊柱を最大限に丸めたり、側屈したり、回旋した状態のまま呼吸してもらう
吸気時に下位肋骨に抵抗かける
呼吸している時に背中さする
手技なら
・腹部のマッサージ →腸骨筋、大腰筋、横隔膜狙いで
腸骨筋は圧かけたまま他動で股関節屈伸させたり回旋させたり
・脊柱際の感覚入力 →自分なら背部のオイルマッサージをする(運動中に摩るのも同じ効果かと)
参考になるかわかりませんが、痛みがまずなくなってくれる反応がみつかれば嬉しいです。
Q:大森さん→A:近藤さん
前庭覚へのアプローチで痛み改善は僕にとっても未知の領域です。
僕の指導センスにかかってる部分が大きいと思いますが、結果報告はこちらのチャットにて行わせて頂きます!
運動の仕方を修正しつつ改善できるのが根本解決につながると思うので、上記の呼吸アプローチでお客様が実践できそうなものを事前に洗い出して提供してみたいと思います!
また、手技に関しては、腹直筋・腹斜筋へのほぐしがわりと効いていて次回も入れようかと思っていたので、その流れで腸腰筋と横隔膜周辺へのアプローチも行いたいと思います!
さらに、脊柱の動きは自動だとうまく行かなかったので、こちらからのほぐしなども検討してみたいと思います!
ご丁寧にありがとうございました!
回答者:篠塚さん
貴重な考察のテーマを有難う御座います!
僕の視点での気になるのは2つ
1.胸椎の動きの多様性
2.ヒップリフトによる分節運動は可能か? というところです。
最近、整体で色々な症状を見た時に共通しているなと感じるのが『胸椎の固さ』と思ってます。
座位での胸椎の側屈や並進、回旋などの運動も良いではないかなと感じます。
ヒップリフトによる背骨の分節運動は可能か気になりますね。
亮司さんの意見を取れば、腰椎へのアプローチは避ける方法ですが仰向けの分節運動、もしくはヒップリフトで強度が高ければペルビックティルトくらいの強度でも低域値運動なので負担は少ないのかなと思います!
こんな感じで考えたのですが
なにか参考になれば幸いです。
Q:大森さん→A:篠塚さん
貴重なアドバイスありがとうごさいます🙇♂️
整体に行く方の共通点として胸椎の固さがあるのですね!
引き続きそこは注目していきたいと思います!
ちなみに、上記の❺で座位で胸椎の側屈、並進、回旋を入れさせて頂きました!
反応は悪くはなかったので、前回よりも痛みの状況が悪化していなければ次回も行う予定です!
また、ヒップリフト動作で背骨の分節はまだ確認できてないのでこちら検討したいと思います!
ただ、身体を繊細にコントロールできるタイプの方ではない事と腰椎に負荷がかかり続けると高確率で痛みを感じてしまうのが懸念としてあるので、 いきなり分節ではなく仰向け+膝立てて骨盤後傾+呼吸などから様子見てみるのはありかな?と思いましたがいかがでしょうか?
分節動作の難易度の低い内容が何かありましたらアドバイス頂けると幸いです。🙇♂️
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